美容サロンやまつげ・ネイルサロンのオーナーさんから、いちばん多くいただく相談がこれです。
「Instagramは毎日投稿しているんです。でも、予約につながっている実感がなくて」
フォロワーは1,000人を超えた。いいねもそこそこつく。なのに新規のお客さまが増えない。これ、本当によくあります。そして原因のほとんどは「投稿の質」ではありません。見た人が予約にたどり着くまでの道が、途中で切れているだけなんです。
私は飲食店の店長を10年やっていました。お店をやっていると「集客=もっと知ってもらうこと」だと思い込みがちですが、実際に売上を左右するのは、興味を持ってくれた人を取りこぼさないことのほうです。Instagramもまったく同じ構造をしています。
この記事では、美容サロンがInstagramから予約を増やすために、どこを、どの順番で直せばいいかを書いていきます。難しいツールの話は出てきません。
まずここを理解しないと、努力の方向がずれたままになります。
Instagramを見ている人が予約に至るまでには、実は4つの段階があります。投稿を見る → プロフィールを開く → 予約リンクを押す → 予約フォームで入力を終える。この4段階のうち、どれか1つでも詰まっていると、その先には誰も進みません。
フォロワーを増やす努力は、いちばん最初の「投稿を見る」を太くする作業です。ところが2段階目以降が細いままだと、入口だけ広げても、出口の人数はほとんど変わらないんです。バケツの底に穴が空いたまま、水を注ぐ量を増やしているような状態ですね。
実際、多くの個人サロンで詰まっているのは3段階目と4段階目です。プロフィールに予約リンクがない、リンクを押したらブログのトップページに飛ばされる、予約フォームが重くて開かない、そもそもどのメニューを選べばいいかわからない。ここを直すほうが、投稿を100本増やすよりずっと早く結果が出ます。
まずは自分のアカウントを、お客さまの目で一度たどってみてください。スマホで、他人のアカウントから見るのがコツです。
プロフィールは、お店でいえば看板です。ここが弱いと、投稿がどれだけ良くても素通りされます。
見た人が3秒で知りたいのは、次の4つだけです。
何のサロンか(まつげパーマ専門、ショートヘア特化、産後の骨盤ケア専門など)
どこにあるか(地名と最寄り駅。「京都市山科区/山科駅から徒歩5分」のように具体的に)
誰のためのお店か(30〜40代の方、一人目のお子さんがいる方、はじめての方でも など)
どうすれば予約できるか
このうち抜けやすいのが「地名」です。サロン名だけ書いて地域を入れていないアカウントがとても多い。Instagramの検索でも「山科 まつげパーマ」のように地名で探す人は確実にいますから、これは書かないと損です。
あわせて、名前の欄(アカウント名として表示される部分)にも「まつげパーマ/京都・山科」のように業種と地名を入れておいてください。この欄は検索の対象になります。ユーザーネーム(@から始まるID)だけを整えても、そこは検索に強く効きません。
ここが、いちばん改善効果が大きいところです。
よくあるのが、プロフィールのリンクを押すとリンクまとめページが開き、そこから「ご予約はこちら」を押し、さらにサロン予約サイトのトップに飛び、そこから店舗を探して、メニューを選んで……という流れ。押す回数が多いほど、途中で離脱する人は増えます。
理想は、リンクを押したらすぐ予約画面が開くことです。リンクまとめページを使うなら、いちばん上に予約ボタンを置いて、それ以外は最小限にしてください。「HP」「ブログ」「クーポン」「求人」と並べたくなりますが、選択肢が多いほど人は決められなくなります。
もう1つおすすめなのが、公式LINEを予約の受け皿にする方法です。美容サロンは「はじめてで不安」「私の髪質でもできますか」といった質問が予約前に出やすい業種です。フォームだけだと、その不安を抱えた人はそっと離れていきます。LINEなら一言質問できるので、そこで拾えるんですね。
ストーリーズを使っている方は、ハイライト(プロフィール下に並ぶ丸いアイコン)も整えてください。「メニューと料金」「ご予約の流れ」「よくある質問」「お客さまの声」の4つがあれば十分です。とくに料金は、隠さず出したほうが予約率は上がります。値段がわからない不安のほうが、値段そのものより強いブレーキになります。
ここを変えると、同じ投稿数でも反応が変わります。
サロンのアカウントは、施術後の写真が並んでいることが多いです。もちろん技術を見せるのは大事なのですが、それだけだと「きれいだな」で終わってしまい、予約の行動までは動きません。
予約に近い投稿は、見る人の不安をつぶすものです。たとえば、施術にかかる時間、当日の流れ、持ち物、駐車場の場所、施術後どのくらい持つか、自宅でのお手入れ方法、他店との違い、はじめての方が最初に選ぶべきメニュー。こういう地味な情報こそ、迷っている人の背中を押します。
ビフォーアフターを載せるときも、写真だけで終わらせないでください。「どんな悩みで来られたか」「何を提案したか」「所要時間と料金」まで文章で添えると、読んだ人が自分に置き換えられます。これがあるかないかで、問い合わせの数はかなり変わります。
投稿の形式は、リール(短い動画)を週1〜2本、通常の投稿を週2〜3本くらいのバランスが現実的です。リールは新しい人に届きやすく、通常投稿は「このサロンどうかな」と検討中の人が見返します。役割が違うので、どちらかだけ、にはしないほうがいいです。
なお、毎日投稿しなくて大丈夫です。無理な頻度で始めて止まるほうが、はるかにマイナスです。週2本を1年続けるほうが強い。
Instagramだけで完結させようとすると、伸び方に限界が来ます。
美容サロンを探す人の動きを追うと、Instagramで見つけて興味を持ったあと、多くの人がGoogleで店名を検索します。そこで口コミが少なかったり、営業時間が古かったり、そもそも情報が出てこなかったりすると、そこで止まってしまう。せっかくInstagramで頑張って興味を持ってもらったのに、最後の確認で落ちるんです。
ですからGoogleビジネスプロフィール(Googleマップに出るお店の情報)は、必ず整えておいてください。やることは多くありません。営業時間と定休日を正確にする、外観と店内と施術例の写真を載せる、メニューと料金を登録する、口コミには必ず返信する。この4つです。
口コミの返信は、書いてくれた方へのお礼だけでなく、これから来る人が読むものだと思って書いてください。「まつげパーマははじめてとのことでしたが」といった一言があるだけで、同じ不安を持つ人が「私も大丈夫そう」と感じます。
Instagramで知ってもらい、Googleマップで安心してもらう。この両輪がそろうと、予約の数は目に見えて変わります。
最後に、手をつける順番だけ整理しておきます。上から順にやってください。
他人の目線で自分のアカウントを開き、予約完了まで実際にたどってみる
名前欄とプロフィールに、業種・地名・対象のお客さまを入れる
予約リンクを「1タップで予約画面」に直す
ハイライトを4つ(料金/予約の流れ/よくある質問/お客さまの声)に整える
不安をつぶす投稿を、まず5本つくる
Googleビジネスプロフィールの営業時間・写真・メニューを整える
口コミに返信する習慣をつくる
そのうえで、週2〜3本の投稿を続ける
1から4までは、早ければ半日で終わります。そして効果が出るのもここがいちばん早い。投稿を頑張るのは、そのあとで十分です。
現場でずっと感じてきたことですが、個人のお店の強みは「人が見えること」です。大手にはできません。Instagramはその強みをそのまま出せる場所ですから、飾りすぎず、いつもの言葉で書いてください。そのほうが、ちゃんと届きます。
「インスタ繁盛スタートパック」(19,800円)では、プロフィール欄の作り込み、予約導線の設計、ハイライトの構成、最初に投稿すべきネタ出しまでを、まとめてお手伝いしています。今回書いた1〜5までを、一緒に片づけてしまうイメージです。
「うちのアカウント、どこが詰まってますか?」という診断だけのご相談も歓迎です。飲食店の店長を10年、内装の現場管理を13年やってきましたので、お店をまわしながらできる範囲がどれくらいか、というところも含めてお話しできます。
公式LINEからお気軽にどうぞ。 LINE ID:@979dynqc URL:https://lin.ee/vmaozNJ
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松井康裕(やすひろ)